――予定外の補強工事が、外壁施工に大きく影響しました
今回のテーマは、板塀の補強と外壁の納まりの問題 です。 本来なら外壁施工に集中したいところでしたが、思わぬ“横やり”が入りました。
■ 板塀が倒れそうになり、急きょ「支え棒」を出すことに
ガレージ小屋のすぐ横にある既存の板塀が、強風で 倒れかけていました。 これは放置できません。私が15年ほど前に施工したものです。支柱の足元のスチールに金物がさびてボロボロで、本当は基礎から直さねばなりません。
しかし、板塀そのものを直す時間がない。 そこで、応急処置としてガレージ小屋本体から支え棒(梁状)を出して補強 することにしました。
緊急対応だったため、
- 本体の防水シートの上から
- L型の固定金物で
- とりあえずガッチリ留める
という“暫定仕様”です。


■ 当初は「支え棒の3箇所だけ板金仕上げ」という案を考えていた
支え棒が外壁に干渉する3箇所だけを 板金で仕上げ、 それ以外は通常の ガルバリウム鋼板 で施工する── そんな納まりを事前に考えていました。
しかし、実際に検討してみると問題が多すぎました。
- 板金とガルバの取り合いが複雑
- きれいに仕上げるには時間がかかりすぎる
- そもそも支え棒は防水シートの上にビス止めしてあり、止水の信頼性が低い
- 応急処置のため、長期的な納まりとして成立しない
つまり、現場では無理 という結論に。

■結局、外装材の“外側”に支え棒を固定する方法に変更しました。
ガルバリウム鋼板は薄い──支え棒の力が伝わると凹む
ガルバリウム鋼板は見た目よりも薄く、 支え棒の力が一点にかかると 簡単に凹んでしまいます。
そこで、支え棒が当たる部分だけ、
- 外壁内部の断熱材をカットして撤去
- 代わりに 合板を入れて補強
という処理を行いました。

位置を正確に出すために、
- 一度支え棒を仮付け
- 墨出し
- 断熱材カット
- 合板補強
- 再度固定
という手順で進めています。
<ここにつっかえ棒の写真>
■ 破風板にガルバリウム鋼板を“飲み込ませる”納まり
次に、屋根の勾配に沿った破風板に ガルバリウム鋼板を 飲み込ませて納める 作業に進みました。
この寸法は大工さんと事前に打ち合わせ済みで、 ピッタリのクリアランス 15mmを確保してくれていました。
ただ、ピッタリすぎて、
- 破風板のビスを緩めて
- ガルバを“押し込む”ように施工
する場面もありました。
木材は伸縮するため、後から隙間が空く可能性もあるので、 最終的には 脳天ビスでしっかり固定 しています。

実は、パネルを上から落としてしまい、穴が開いてしまったので、穴の上から、同じ材料を張り付けて補修しているところがあります。よく見ると(よく見なくても)分かります。
■ 半端寸法150mmのガルバリウム鋼板は単独で固定できない
破風板に飲み込ませるガルバリウム鋼板は 高さ150mm の半端寸法。 このサイズでは単独で固定が難しいため、
下のガルバリウム鋼板と一体化させて押し込む
という方法で納めました。
■ 雨押え金物を使った霧除け──法規との兼ね合いで屋根を断念
本当は、雨の吹込みを考えると 屋根をかけたい ところです。 しかし、屋根をかけると「屋内的用途」とみなされ、 延床面積が発生 → 10㎡以上 → 確認申請の対象 になるという理屈があります。
この条件を避けるため、今回は 屋根ではなく霧除け としました。

霧除けは、ガルバリウム鋼板の下地のさらに下に 雨押え金物をセット しています。 雨押え金物を使うことで、雨水の吹込みをある程度防ぎつつ、 屋根を設けずに済むようにしました。
「屋根をかけるのと気持ち違うのかなぁ」と思う部分もありますが、 法規上の制約を考えると、これが最も現実的な選択です。
後で、つっかえ棒の上に、タープでも時々張って日よけにしようと思っています。
■最近思うこと
最近の作業は、もう「DIY」というより完全に施工している感覚です。
図面があって、その通りに納めていく。 寸法を出して、納まりを考えて、現場で調整して、また進める。 まるで“下手な工事屋さん”のように、毎回現場で格闘しています。
本当は、早く施工の目処をつけてセブンを迎え入れたくて仕方がありません。
でも、目の前にはまだ終わらせなければならない工程が残っています。 セブンを入れてしまうと狭くて施工ができないので、どうしても先に仕上げるしかありません。 この“夢と現実の板挟み”のジレンマは、ずっと胸の中にあります。

それでも、工程は確実に前へ進んでいます。
- 西側外装
- 南側外装
- 東側20cmの狭小部というラスボス
- 電気工事(照明・コンセント・インターホン)
- 西側フェンス基礎の確認
- 土間コン打設
ここまで終われば、残るのは内装とフェンス工事だけです。 フェンスができればセキュリティが確保され、 内装が終わればようやくセブンを迎え入れられます。
そして、土間コンが打てた瞬間、 ガレージ小屋は“建物として完成”します。 そこから先は、仕上げの世界です。
焦る気持ちも、早く乗りたい気持ちも、全部本音です。
セブンがガレージにスッと入っていく瞬間、 きっとこう思うはずです。
「全部やって良かった。 このガレージは自分の手で作ったんだ。」
その日が、確実に近づいています。
第26話は、まさに“施工者としての自分”を強く実感した回になりました。

