■ 材木の刻みが急に始まる

大工さんのほかの現場との兼ね合いで、
しばらく動かないと思っていた。
ところが店長さんから突然の連絡。
「今週、材木の刻みに入ります。手刻みです。」
急展開だった。
「夜でもいいので、打ち合わせをお願いしたいです。」
時間がないのは分かっている。
「駅のマックで夜8時でどうですか。」
■ 夜のマックでの打ち合わせ
刻みが始まっている材木の納まりについて、
店長さんと細かく確認した。
不思議なことに、
お互いどこか嬉しそうだった。
仕事だから、というだけではない。
この小屋を“ただの仕事”として扱っていないのが伝わる。
■ 土台が組まれ、建物の輪郭が見えてくる


手刻みの仕口が美しい。
ノミの跡、鉋の削り跡、木の香り。
図面の線が、
現場の寸法になり、
そして“形”になっていく。
■ 建て方が進み、構造体が姿を現す

柱が立ち、梁がかかり、
建物の全体が見えてきた。
押しても引いてもびくともしない。
想像以上にがっしりしている。
この段階で、
以前提案した補強案も再検討することになった。
現場で見て、触って、揺すってみると、
別の方法が自然に思えてくる。
■ 屋根の形が見え、防水シートが貼られる


建物の“顔”が見えてきた。
ここから先は、
いよいよ私自身も工事に参加する。
仕事をしながらなので、
休みの日だけ、ゆっくりと進めていく。
でもそれでいい。
この小屋は、急ぐために作っているわけではない。
自分の手で、自分のペースで、
夢の場所をつくるための時間なのだから。

