ガレージ小屋の柱芯から既存建屋の外壁面までのすき間は 200mm。 柱(52.5mm)と外装材(15mm)を引くと、正味 135mm が有効寸法になります。
途中で棟押さえの納まりの都合で胴縁を省いたため、当初は 120mm しかありませんでした。 「これで施工できるのか?」と不安でしたが、検討の結果、135mmあれば何とかなると判断し、この形になりました。
ただ、実際に施工するまではずっと不安でした。 最初にやってしまっても良い場所ですが、見た目の出来形を上げたかったことと、 いきなり難しいところに手を出したくなかったので、後回しにしていました。
結果として──何とかなりそうです。
■ 135mmのすき間での施工
すき間に手を入れてビスを打ったり、下穴をあけるために使ったのが、以前紹介したこの道具です。 (写真)
インパクトドライバと手をすき間に入れると、こんな感じになります。


ビスの長さ50mmも考慮しながら、何とか施工できました。
■ 透湿防水シートは50cmにカットして施工
透湿防水シートを1mのまま貼ってしまうと、部屋の中から手が届きません。 そこで、50cmにカットして、外装材1枚を施工する前に透湿防水シートを1枚貼る── という工程で進めました。
外装のコーナー部分の下地金物や胴縁も絡んできますが、 これらは一旦仮止めしておき、あらかじめ 4枚の透湿防水シートを挟んでおく ことで対応しました。
下から下地金物や外装材を固定していくと、後から透湿防水シートが施工しづらくなるためです。

■ 最上段は棟押さえにのみ込ませて納める
一番上の外装材は棟押さえにのみ込ませて納めました。 そのため、屋根の上から外装材を一旦のみ込ませてから下にずらし、ビスで固定する必要があります。
ただ、その前に透湿防水シートを貼り下ろして……とやっているうちに、 結局 棟押さえを一旦バラして施工 することになりました。
そんなこんなで、あと1枚で終わるところまで来ました。
■ 配線を傷つけてしまった話(反省)
この間に、電気屋さんに施工してもらった配線に傷をつけてしまいました。 コーナー部分の下地金物に配線が絡むため、金物をカットして配線を通した際、 切り口を養生していなかったのが原因です。

ビニールを傷つけてしまいました。

工務店の店長さんに相談し、電気屋さんに来ていただくことになりました。 翌朝、来ていただけて、傷が浅かったため補修で済みました。
電気屋さん、本当にありがとうございました! 配線が絡むところは注意が必要です。
■ タッカーの話──道具で施工効率が変わる
ここで道具の話をひとつ。 今まで使っていたタッカーは、手ごろな値段でプラスチック製のホッチキスみたいなものでした。 ホームセンターで1500円くらいのものです。
実はこれが非常にストレスでした。 自分の使い方が悪いのかと思いながら、打ち損じを繰り返し、 透湿防水シートや防水シートを留めてきました。独り言も多くなってました。
ハンマータッカーはすき間135mmでは使えないので悩んでいたところ、 別の買い物で立ち寄ったホームセンターで見つけたのがこちら。
5000円ほどするので悩みましたが、見た感じが良さそうだったので購入。 これが 大正解 でした。
「最初からこれにしていれば、タッカー使うのが楽しかったのに」と思うほど。 素晴らしい。これ一択です。
思わず浮いている透湿防水シートをパンパン留めて、ストレス解消になっています。
■ 残り1枚の外装は、開口部上の水切りが絡みます。
ちょうど部屋のリビングから見える位置にある、同じ横幅の一間分の開口があります。
この開口は窓もありません。「ツーツーです。」雨も吹き込みます。
リビング側の窓の上に、小庇がありますし、隙間が135㎜しかありませんので、それほど気にならないだろうと思ってます。
どっちみち、半屋外ですし、玄関にあるので、セブンにはカバーを掛けるつもりです。

それよりも、
この135mmに柱梁の105mm、仕上げ寸法を含めると、285mmあります。ガレージ小屋の横幅が狭いので、このスペースを有効に使いたかったです。(この辺りは、内装編のブログで書きたいと思います。)

■ 柱と筋交いは板金ではなく「木目仕上げ」に
最後の1枚を施工するために、柱と筋交いの板金を仕上げようと、 トタン板をカットしてケガキをして、ハサミを入れて……と作業を進めていたところ、 近所の友人がふらっと訪ねてきました。
作業中の板金を見せながら説明したところ、友人が一言。
「俺なら柱と筋交いは耐水性のある塗料で塗って、木目を見せるね。」
「……!」 なるほど、と思いました。
木目を生かす仕上げなら、ガレージ小屋の雰囲気にも合います。
しかも、この部分は偶然ですが 延焼ラインから外れている ため、 板金で覆わなくても法的な問題はありません。
その場で方針を変更し、 柱と筋交いは耐水性のある塗料で仕上げることにしました。
急きょの変更でしたが、結果的にこちらの方がガレージ小屋らしい仕上がりになりそうです。
■ 最後の1枚──開口上部の小庇(水切り)
最後の1枚は開口の上部で、小さな庇(水切り) を取り付けました。 市販の雨押え材を加工して使っています。
市販の雨押えは出寸法が100mmありますが、このままだと 地震のときに家の窓と干渉する可能性 がありました。
そこで、家との隙間を 75mmほど確保できるように短く加工 して使いました。
短くしたことで、
- ブラブラせず、ピシッとした水切りになる
- 地震時に窓ガラスにぶつからない
- 適当に水が切れる
という納まりになりました。
柱と筋交いの板金をしない方針に変えたことで、 このパネル部分の施工が一気に進みました。

■ 鈍角への字曲げの施工
詳しく載せていなかった部分があります。 鈍角への字に曲げて納めているところです。
想像通りだと思いますが、まずは1枚のパネルの曲げるところを決めて、 裏側の断熱材をそこから1cmほど取り去ります。 ドライバーなどで簡単に取れます。

曲げる位置に印をして、裏から少しずつ押して折りやすくしていきます。 これを繰り返したら、あとは手でいい塩梅に折るだけ。


上下でパネル同士が噛み込むところは、ハサミとグラインダーでカットして噛み込みやすくして完成です。


直角でも入隅でも、このやり方で出来ると思います。
■ 次は土間コンクリートの打設準備へ
外装のガルバリウム鋼板の工事はほとんど終わり、
ここからは 土間コンクリートの打設準備 に入ります。
ガレージ小屋の完成が、また一歩近づきました。
