三つ目の制約は、これまでのどれよりも“セブンらしい”問題でした。
それは、ただ車を停めるための寸法ではなく、出入りの動線をどう確保するかという、動きそのものに関わる設計だったのです。
① 隙間200mmで決めた理由と覚悟
ガレージ小屋は法的に「別棟」として扱うため、家との間に隙間を設ける必要がありました。
工務店の方からは「最低でも450mmは欲しいですね。」と言われました。
外壁工事や屋根工事を考えれば、当然の寸法です。
しかし、こちらには事情があります。
セブンの出入りのために、1cmでも間口を広げたい。
そこで、家の外壁からガレージ小屋の柱芯まで 200mm という寸法を選びました。
外壁はDIYで施工する前提で、L型アダプターを使い、腕と工具とビスが入るギリギリの寸法です。
工具の話は、実際に施工する際にレビューしながら紹介したいと思います。
実際に200mmの隙間に腕を入れて試してみましたが、正直なところ、施工できるかどうかはやってみないと分かりません。

② 両側の隙間は67cm——その配分が“覚悟”でした
ガレージの間口は2.25m。
セブンの車幅は1.58m。
残りはわずか 67cm です。
そのうち、運転席側に50cm、助手席側には17cm。
これはもう、寸法ではなく“覚悟”の問題でした。
仲間とテーブルを囲んでワイワイするようなガレージではありません。
そもそも、そんな余裕はありません。
ここは、
セブンを迎え入れるためだけの、最小限で最大の意味を持つ空間
なのです。
ただひとつ言えるのは——
ドアが無くて良かったです。(笑)
セブンだからこそ成立した寸法でした。
③ シャッターの間口を最大にする工夫
シャッターの間口は、セブンの出入りのしやすさを左右する最重要ポイントです。
そこで、工務店と大工さんに相談し、
シャッターの右側の取り付け位置を通常より右にずらす ことにしました。

その結果、間口は 9cm 広がりました。
たった9cm。
しかし、セブンの出入りにとって、この9cmは“安心”につながります。
この判断は、後になって必ず「やってよかった。」と思えるはずです。
④ エンジンを掛けずに出し入れする前提
セブンは、エンジンを掛けずに押して出し入れすることも想定しました。
そのため、道路とのレベル差は極力つけないようにしました。
ただし、完全フラットにすると大雨で道路の水が逆流する可能性があります。
そこで、押しても負担にならない範囲で、最小限の勾配をつけています。 本当は出来るだけ道路から上がって留めたかったです。
これは、
生活とセブンの両方を守るための設計
でもあります。
⑤ 最小回転半径5.0mで図面を何度も想像しました
セブンの最小回転半径は約5.0mとされており、(結構調べました、ほとんど情報がありませんでした。)バック入庫を前提に図面上で何度もシミュレーションしました。
切り返し、角度調整、乗り降りの動線。
紙の上で何度も繰り返しました。

しかし、最後はいつも同じ結論になります。
「やってみないと分からない」
図面でもわからないし、経験もないので手探りであります。
仕事でしたら、こんな設計者は、怒られますね。
🛠️ 次回予告:ガレージ小屋番外編①】【第5話】外壁が塞がる前に——エアコンスリーブと外壁準備工事
ガレージ小屋づくりの“土台”となった準備工事をまとめて掲載します。
その他の補修工事
電気メーターの移設
不要な電話機器の撤去
エアコンの移設
外壁塗装のやり替え
雨戸の撤去
ガレージ小屋は、いきなり建てられるわけではありません。
その前に、家の側にも“迎え入れる準備”が必要でした。
🔜 そのあとに、予告:「基礎工事が始まる朝」へ
- いよいよ着工
- 物語は“描く”から“作る”へと移ります。

